どのような人たちを診るのですか?
近所の歯科医院では、何らかの理由で、上手に安全に診療を受けられない人たちが対象です。
- 待合室や診療室で騒いだり暴れてしまって迷惑をかけるので、近所の歯医者さんには行きづらい。
- 知的な遅れや自閉症などのために、歯の痛みを訴えられない人、治療の必要性が理解できずに、上手に協力的に受診できない人。
- 身体の不自由や緊張から、治療を受ける姿勢が困難な人。
- てんかんや高血圧症や糖尿病など他の病気や、内服しているお薬のため、安全に受診できない人。
- ムセや口に治療器などが入ると嘔吐(吐きそうになったり)してしまったり、歯科治療に極度の恐怖感をいだき、受診できない人。
- ご自身で歯みがきやお口の中を清潔に保つことが困難な人。
- 安全に、食べ物を口から食べる、飲み込むことが困難な人。
どのような配慮をしてくれるのですか?
- 患者さん、それぞれの障害を理解し、保護者や介護者の方たちと十分な相互理解のもとに診療を行います。
- 知的な遅れのある人には、診療室、スタッフ、器具や治療に慣れてもらいながら治療をすすめます。
- 治療の順番を伝える絵カードや視覚支援カードなどを利用することもあります。
- 治療中の姿勢を保つためにクッションなどを利用したり、安全のために、身体が不意に動き出さないようなコントロールを行ったりします。
- 歯みがきの順番カードを利用しての歯みがき指導や、ご自身ではみがききれない部分のクリーニング、口腔のケアを行います。
- 食事の時の姿勢や食べ方、食べ物や飲み物の形態についての指導や
助言を行います。
*「日本障害者歯科学会ホームページより」許可を得て引用しています。